「あ!」と思ったときには鳴りだしているキーンという音。
いつまでも鳴り止まないとイライラどころか日常的なことまでも手につかなくなったりしますよね。
そもそも、耳鳴りはどうして起こるのでしょうか。
またどんな治療法があるのでしょうか。
お時間のない人はいきなり「まとめ」をご覧になってくださってもかまいません。
1.耳鳴りとは
2.耳鳴りの世論調査
3.耳鳴りの原因とされるもの
4.耳鳴りの音の種類
5.耳鼻科での耳鳴りの検査と治療
6.耳鳴り治療に使われる薬
7.耳鳴りのその他の治療法
8.耳鳴りに関連する症状
9.耳鳴りのツボの種類と効果
10.まとめ
耳鳴り。よく聞く言葉です。
年齢とともに「耳鳴りが出てきた」という人は周りにも多いのではないでしょうか。
けれど、この記事を目にしてくださってるということはお読みのご本人さんが耳鳴りで悩んでおられるからだと思います。耳鳴りは老化によるものだ、という説もあるのですが一概にそうとも言えず、10代で耳鳴りを感じる人もおれば高齢になると耳鳴りで悩む人もやや減少傾向にあるというデータもあるようです。
耳鳴りには本人にしか聞こえていない耳鳴りと、外部からも聞こえる耳鳴りがあり、後者の場合は心臓や脳の血管の異常によるものがあるため、早急に病院で受診することが必要です。
問題は、自分にしか聞こえない耳鳴り。
問題といっても、命に関わる病気という意味ではなく、他人にはわかってもらいにくいのと医学的に原因がハッキリしていないからなかなか治癒に導くのが難しい、という意味です。
そもそもは外部の音を外耳の鼓膜の振動を通して中耳の耳小骨に伝え、そこから内耳のリンパを揺らし、揺れを電気信号に変換して脳での判別という過程を経て「音」と認識されています。
問題と書いたのは、耳鳴りは外部の音ではない、ということなのです。外部の音ではない音が聞こえている。聞こえていないのであれば、異常箇所を探し出し治療することで聞こえるようにもっていくのが治療なのですが、聞こえないものが聞こえているときには?このあたりが耳鳴りの難しさになるのかも知れません。
耳鳴りの患者さんは全国に約2000万人いると考えられています。
あくまでも「患者」ですので病院には通院していないが耳鳴りで悩んでいる方を含めると膨大な数になるのではないかと考えられます。2009年にある企業が3900人を対象に行ったアンケートによると40〜70代のうち、22%の人々が耳鳴りの自覚がある、と答えています。そのなかでも、常時鳴っているという人が約23%、時々鳴るという人が50%存在しているようです。
もっとも、本来、誰しもが耳鳴りを経験しているものではあります。
音を遮断した空間に人を置くと漫画のコマのような「シーン」という音が聞こえてきます。この音をせわしない現代、音の洪水にあふれた現代においては感じていないだけなのです。異常ではない耳鳴りに関しては100%の人が聞こえている、という言い方もできるでしょう。
つまり、耳鳴りは誰にでも起こっているということなのです。
http://www.miminari-info.com/miminari/
先程も述べましたが音は内耳によって電気信号に変換されて脳へと伝わります。ということは、内耳になんらかの異常が生じた場合、外部には存在しない音を脳に伝えてしまう可能性があるのではないか、と考えることができます。
外部には音は存在しない。しかし、音が聞こえる。
そうであるならば、脳の手前、内耳に故障が起こっているのではないか、ということです(そういう意味では聴覚神経の障害もありえます。過去に聞いた話では、耳鳴りと難聴で悩まれていた方の原因が聴覚神経を圧迫している腫瘍だった、ということがありました)
では、内耳の故障としてはどういうものがあるでしょう。
内耳には耳鳴り・難聴に関連してよく聞かれるメニエールで有名な三半規管(平衡感覚をつかさどります)があったり、聴こえを担当する蝸牛(リンパ液が満たされており、これもメニエールに関係してくると言われています)があります。蝸牛の内部には有毛細胞があり、音の振動を感じたり音程を調整したりすると考えられています。聴神経の約90%はこの有毛細胞とつながっているため、もしこの有毛細胞が加齢によって脱落したり傷ついたりすると聴こえが悪くなるのではないか、と考えることもできます。
ここから耳鳴りは完治しない、とも言われることがあるのかとも思います。
(これはあくまでもひとつの説です)
では、具体的に耳鳴りとはどういう音なのでしょうか?
ざっくりとわけると、高音のもの。
「キーン」という金属音、「ピー」という電子音。
この場合は「キーーーーーーーーン」「ピィーーーーーーーーー」というような長く続く傾向にあるようです。
それとは逆に「ブーン」という音や「ゴー」「ボォォォォォ」という低音のもの。
こちらの場合はどちらかというと耳が詰まっているような、くぐもっているような感じがすると言います。
高音域のものは先程、書いた有毛細胞のうち、高音域を感知する細胞に異常が生じているのではないか、と推測される場合もあります。低音域の場合は中耳の問題であったり、気圧や精神的な場合も考えられると言われます。
また「ドクッドクッ」「ドクンドクンドクン」という脈拍や血液の流れる音のケース。このタイプの耳鳴りは脈拍と一致していればまさに自分の脈である可能性が高いのですが、血液の流れる音であれば血管性の異常が疑われるため、なにはなくとも病院での受診をオススメするところです。
耳鳴りと一口で言っても、時間が経てばおさまる場合もあります。
たとえば、疲れが溜まっているときなどは、カラダを休めることによっていつの間にか音がしなくなっていることもあります。また、コンサートに出かけたあとなどに起こる耳鳴りも様子をみて音がひいてくるようなら心配はいりません。
そうではなくて耳鳴りが1日以上続く、激しい耳鳴りがする、耳鳴りが気になって日常生活にもさしつかえる場合などは耳鼻咽喉科に行くことになるかと思います。
そこでは、どんな検査や治療が行われているでしょうか。
まずは耳の中を見て、異物や耳垢、炎症、鼓膜の異常がないかを確認したり、鼻や喉を見て炎症を起こしていないかを確認します。先程はあえて書きませんでしたが、「ガサガサ」という耳鳴りですと、耳垢のケースがあります。外耳、いわゆる鼓膜までの部分が原因で起こる耳鳴りかどうか、がこのあたりで確定されます。
次に「耳管機能検査」。
鼻から音を入れて、中耳と鼻をつないでいる「耳管」の開閉機能を調べる検査です。耳管が開いたままになる「耳管開放症」や、耳管が閉じたままになる「耳管狭窄症」ではないのか、を目的で調べていきます。
「耳管通気法」という検査もあります。
これは鼻から耳管にカテーテルを入れて、空気の通りを調べる検査です。耳管が詰まっていると、耳鳴りが起こったり耳が詰まったような感じがするので、空気を通してそれを解消します。検査がそのまま治療にもなります。
「ティンパノグラム」という検査では耳の中に空気圧をかけ、鼓膜が正常に振動するかどうか調べます。「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」や「耳硬化症(じこうかしょう)」などがあると、鼓膜が振動しにくくなるので、その有無を調べます。
そして、難聴で受診したら耳鳴りも判明した、耳鳴りで受診したら聴力がガクッと落ちていた、というケースもあるので聴力検査も行います。
それらの検査でも原因がハッキリしない耳鳴りの場合は、骨に異常があるかどうかのために「レントゲン検査」や腫瘍や血管障害があるかどうかのための「CT検査」「MRI検査」を念のためにするケースもあるでしょう。
検査を受けて、いざ治療が始まる場合は投薬が多いと思います。
主なものだけざっと紹介しましょう。
耳鳴りと関連の深い症状も参考までにあげておきます。
耳鳴りに効果があるとされるツボをいくつかあげておきます。
頭や耳などは人前では押すのはためらわれるでしょうが、手は電車のなかでもできるかと思います。時間のあるときにでも、あまりがんばらずに試してみてください。頭がスッキリするのも実感できるかと思います。
ここまでざっと書いてきました。
ですが、書かなかったことがあります。
それは、耳鳴りの人にも、耳鳴りが気にならないタイミングがある、ということなのです。
耳鳴りの原因とされるもの
のところでは内耳の異常を挙げてみました。
だから、治らないのだ、と。
しかし、治るも治らないも、耳鳴りが気にならないときはあるものです。
気にならないときは、内耳の異常は治ったときなのか?
違うと思います。
お薬に何度もでてくる血流を良くするもの。あるいは神経ブロック。しかし、そこにはなぜ血流が悪くなっているのか。という「問い」がありません。
そもそも従来の治療体系には「問い」のないものが多いのかも知れません。
原因があって結果がある。その原因を探してきたけれど、まだまだ問いが足りないのではないかと思います。
なぜ耳鳴りがするのか。
これはみなさんも自問してみたと思います。
ではなぜ耳鳴りが気にならないときがあるのか?
この問いはいかがでしょう?
そこにヒントはないでしょうか。
血流を良くするお薬を飲めばいいんだ。
ではなぜ血流が良くなっていないのでしょう?
耳鳴りではなく、血流を良くするために今日からなにをしたらいいだろう。
案外、こんなところにヒントがあるのかも知れません。
耳鳴りというけれど、他人には聞こえない。
これって本当に音が「鳴って」いるんだろうか?
もし音が鳴っていないのであれば内耳の問題ですらないのかも?
耳にこだわらなかったら別のものが見えてくるかも知れません。
高血圧でも耳鳴りが起こる可能性があることも見ました。
高血圧でなぜ耳鳴りが起こるのだろう、という問いも有効です。
そして、なぜ私は高血圧になっているのか?という問いも大事だと思うのです。一体、私の日常とはどういうものなのか。
これまで書かせていただいたことは、いわば「耳鳴りを取り巻く現状」ともいうべき知識たちです。
現状では耳鳴りは治りにくいもの、とされています。
それは「現状の考え方・現状の方法では」という意味です。
こうだから、耳鳴りになる。だから、この治療法。
それでは治りにくいのであれば、「こうだから」の部分を疑ってみることが重要課題ではないでしょうか。当院では新しい「こうだから」を生活面からご提案させていただきます。
現在、大阪・東京・神戸・名古屋・神奈川・滋賀・沖縄に聴覚過敏や耳鳴りを専門的に治療してくれるところがあります。
耳鼻科では効果の無い薬を延々と出され続けるだけなので、
体の芯から、根本的に頭鳴りを改善させたい方にお勧めです。
詳しくは以下のリンクバナーをクリックしてご覧下さい。
耳鳴りの原因
頭鳴り・脳鳴り
耳鳴りの薬の付き合い方
うつ病と耳鳴り
ステロイド治療の罠
突発性難聴
耳鳴り症状と音の種類
耳鳴り治療・治療法
【日本が元気です】
「日本が元気です」に掲載。取材に女優の大場久美子さんがご来院。
【主婦の友社】発行の「健康」
【マキノ出版】発行「安心」付録
【主婦の友社】別冊特集
月刊武州路/新潟バイタリティー
「味の手帳」「日々新聞」「すこやか」「夕刊フジ」他、多数掲載
(勝野様)
あれから、耳鳴りはとりあえず一切しなくなりました。体調も風邪をひきながらも除々に戻って来てます。(以下省略) S様
S様と一緒に
(U・D様)
先生のメールをおさらいしてみて今日は仕事中に喉から胸にかけて焼ける様なムカムカ症状と心臓辺りがチクチクするのが出ましたが、頭の重みがすっごく軽く
感じたのは半年ぶりです。 M様
M様と一緒に
(田中様)
メールを読ませていただき、生活環境からくるストレスに起因する問題が大きいと合点致しました。この耳鳴りが始まったのは今月からです。週末も仕事に追われ、家に帰っても納期対応策が頭から離れず、家内からは寝言で営業しているとも言われるほどで
す。
環境を少しでも変えるべく努力をし、回復に努める一歩とします。ありがとうございました。 S様
S様と一緒に
(M・K様)
こんにちは。今日は1ヶ月間続いた耳鳴りが治った喜びと感謝の思いを伝えたくてお便りしまし た。(中略)
これもひとえに山下先生と出会えたお陰であると心から感謝の思いでいっぱいです。本当にありがとうございました。
これからも先生に教えていただいた。気付きの部分に気を付けながらこの状態が続くよう努力していきたいと思います。 N様
N様と一緒に
【耳鳴り専門家】
院長:山下 剛
耳鳴り一筋17年の実績をもとに、耳の閉塞感や聴覚過敏に至るまで、耳のトラブル解決のサポートをおこなっています。これからも心と体に寄り添う施術を心がけて参ります。
アステル心身調律院
営業、及び電話受付時間
午前10時〜午後6時まで
(日祝定休)
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